気になる疑問に答えてくれたのは、秋津医院の秋津壽男院長です。
「乗り物酔いになりやすいのは、何らかの理由で三半規管が過剰に反応してしまう人。そういう人は、平衡感覚が狂いがちです」
人間の平衡感覚をつかさどるのは、耳の奥にある三半規管です。乗り物に揺られると三半規管が反応して、脳に「体がこれくらい揺れている」という情報が送られます。その三半規管が過剰に反応すると、実際より揺れを大きく認識してしまうといいます。
「だから体がグラグラ揺れる感覚に陥ってしまい、めまいを起こしたり胃がムカムカしたりするのです。そんな乗り物酔いを防ぐためには、視覚情報を利用することです」
たとえば、なるべく遠くの景色を見ること。どんどん流れる近くの景色よりも、あまり動かない山などを見るほうが、体が動く感覚を抑制することができます。
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