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乗り物酔いしやすい人の特徴

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 気になる疑問に答えてくれたのは、秋津医院の秋津壽男院長です。

「乗り物酔いになりやすいのは、何らかの理由で三半規管が過剰に反応してしまう人。そういう人は、平衡感覚が狂いがちです」

 人間の平衡感覚をつかさどるのは、耳の奥にある三半規管です。乗り物に揺られると三半規管が反応して、脳に「体がこれくらい揺れている」という情報が送られます。その三半規管が過剰に反応すると、実際より揺れを大きく認識してしまうといいます。

「だから体がグラグラ揺れる感覚に陥ってしまい、めまいを起こしたり胃がムカムカしたりするのです。そんな乗り物酔いを防ぐためには、視覚情報を利用することです」

 たとえば、なるべく遠くの景色を見ること。どんどん流れる近くの景色よりも、あまり動かない山などを見るほうが、体が動く感覚を抑制することができます。

 また、進行方向に目線を向けるようにすれば、「次は右に曲がる」「次は左」と認識でき、過剰な反応が起こりにくくなります。

「もうひとつ、適度な緊張感を持つこと。自分が運転する時は、乗り物酔いになりませんよね。あれは体が揺れる感覚より緊張感のほうが勝っているからなんです」

 乗用車なら、助手席に座って運転手の気分になるのがお勧め。進行方向を見るのもお忘れなく!