世界が注視する最新医療

様々な「ウエアラブルセンサー」 医療機器界で完成間近

「Apple Watch」には血糖値管理機能(C)日刊ゲンダイ

 医療機器の世界では「ウエアラブル」が花盛りです。実用化されたものは血圧、脈拍、体温など比較的簡単なものに限られていますが、その他の項目のセンサーも研究レベルで完成しつつあります。

 血糖値に関しては、米サンディエゴ大学が開発したタトゥー型センサーが注目されています。肌にシールで貼り付けるタイプで、小さなタトゥーのように見えるため、そう呼ばれています。

「細胞間質液」と呼ばれる肌表面のごく微量の体液を電気的に測定することで、血糖値の変動を感知するものです。すでに食後の血糖値の上昇を検出できるレベルに達しており、本格的な実用化もそう遠くなさそうです。

 アップル社は「Apple Watch」に血糖値管理機能を持たせようとしています。こちらは小型の血糖値センサーを腹部の皮下に埋め込んで、データを電波で「Watch」に取り込むというもの。ちょっとした手術が必要になりますが、実用化は早そうです。体内に埋め込むタイプは、インプラントセンサーと呼ばれることもあります。また、グーグルは、涙から血糖値を測定できるコンタクトレンズの開発を進めています。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。