医療機器の世界では「ウエアラブル」が花盛りです。実用化されたものは血圧、脈拍、体温など比較的簡単なものに限られていますが、その他の項目のセンサーも研究レベルで完成しつつあります。
血糖値に関しては、米サンディエゴ大学が開発したタトゥー型センサーが注目されています。肌にシールで貼り付けるタイプで、小さなタトゥーのように見えるため、そう呼ばれています。
「細胞間質液」と呼ばれる肌表面のごく微量の体液を電気的に測定することで、血糖値の変動を感知するものです。すでに食後の血糖値の上昇を検出できるレベルに達しており、本格的な実用化もそう遠くなさそうです。
アップル社は「Apple Watch」に血糖値管理機能を持たせようとしています。こちらは小型の血糖値センサーを腹部の皮下に埋め込んで、データを電波で「Watch」に取り込むというもの。ちょっとした手術が必要になりますが、実用化は早そうです。体内に埋め込むタイプは、インプラントセンサーと呼ばれることもあります。また、グーグルは、涙から血糖値を測定できるコンタクトレンズの開発を進めています。
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