介護を助ける“切り札”はコレだ

腰にかかる負荷を40%軽減 ロボットスーツ実用化の期待

介護者の負担を軽減(提供写真)

 すでに市場に出ている世界初のサイボーグ型「ロボットスーツHAL(R)・福祉用」(装着する人の意思を感知し、アシストする自立動作支援)。「HAL(R)介護支援用(腰タイプ)」(写真=開発・製造=CYBERDYNE社)や「HAL(R)自立支援用(単関節タイプ)」も新種の製品だ。

 これらの介護ロボットは、8年前から介護事業に参入している「大和ハウス工業」(東京本社=東京都千代田区)が販売を手がけている。

「介護支援用の腰タイプのロボットスーツを着用すると、介護者の負荷が最大40%軽減されます」(同社ヒューマン・ケア事業推進部長の田中一正氏)

 重さが2.9キロという「HAL(R)介護支援用(腰タイプ)」は、腰部の負荷となる動作をラクにするもの。

 気になる価格は、「HAL(R)介護支援用(腰タイプ)」の場合、1台当たり初期導入費用は10万円で、3年レンタルの費用が7万8000円(毎月)+保守料2万円(同)である。

「ただし、現在は老人施設や医療機関向けにレンタルしており、個人にはレンタルしていません。自宅介護で使用できることになるのは、もう少し先のことになるでしょう」(前出の田中氏)

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