独白 愉快な“病人”たち

大桃美代子さん 原稿の一部がぽっかり見えなくなり手術を決意

病気になり「見えることのありがたさ」を知った(C)日刊ゲンダイ

 時にはまぶたの上からそっと目を撫でて褒めてあげたり……。情報番組の司会をやっているので、新聞5紙に毎日、目を通すだけでも結構いっぱいいっぱい(笑い)。正直、好きな小説も読めない状況ではあります。

 でも、病気になってつくづく「見えることのありがたさ」を噛みしめました。手術で視力が落ちてしまう人もいると聞き、術前には「今のうちに」と美術館に行ったり、好きな景色を見に行ったりしました。将来に不安はありますが、幸いにもこの病気は痛みを伴う病気ではないし、進行するまで時間があるので、今見えることの幸せをしっかり味わいたい。なるべくたくさん笑っていられる人生でありたいと思っています。

▽おおもも・みよこ タレントとして情報番組からバラエティーまで幅広く活躍中。中越地震での被災を機に地元新潟PRにと米作りを始め、また農業だけでなく食育や地域活性化にも関心が高い。番組がきっかけで始めたDIYでは、昨年DIY普及プロジェクト「Team Omomo」を立ち上げてメーカーなどとコラボしている。

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