しかし、注意点がある。福祉住環境コーディネーター2級を所持している「城東テクノ㈱」(東京・築地)マーケティング課の山田昭夫課長がこう語る。
「バリアフリーの工事は、高齢者が住む住宅にとっては大切なこと。でも忘れてほしくないのは、高齢者を家の中に閉じ込めてはいけないということです。老化を進め、認知症を早めますから。だからできる限り、安心して外に出てもらう工夫を考える必要があります」
そのために、同社が開発に取り組んでいるバリアフリー機材が介護保険適用の「ハウスステップ」である。
複合材で作られ、体重100キロの人が乗っても、ひずみがわずか3ミリという高耐久性。今年4月からの販売で、工事は必要ない。
主婦でもできる「簡単設置」がミソで、風呂場はもとより、玄関の段差や、窓から庭先に下りるときの利用など製品が数種類(2万9000~4万9000円)ある。
介護を助ける“切り札”はコレだ