当事者たちが明かす「医療のウラ側」

ジカ熱語る前に取り組むべきは“風疹対策”ではないか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 4~5年の周期で流行し、2004年には約4万人が感染する大流行がありました。それ以降も、数千から数万人の患者が出ているのです。これは海外から奇異に見えると思います。

 そもそも、日本は感染症の「輸出国」として知られ、日本人の駐在員や留学生は、海外で感染症が流行すると「疑いの目」で見られることが少なくありません。

 以前、日本の少年野球チームのメンバーが米国に遠征した際、「米国に麻疹を持ち込んだ」と大騒ぎになったことがありました。

 もちろん、ジカ熱対策も大切でしょう。しかし、日本で毎年のように流行している風疹対策をきちんとやることも、真剣に考えるべきではないでしょうか?

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