小倉さんは昨年末から微量の血尿に気づき、全身をくまなく検査した結果、膀胱への内視鏡検査でがんが見つかったそうです。
血尿や排尿時の痛み、排尿回数の増加などが膀胱がんの特徴で、痛みがなく、血尿もわずかなこともありますが、小倉さんはトイレでのわずかな変化を見逃さなかったのが幸いし、早期で見つかったのでしょう。
ステージ1なら内視鏡でがんを切除できるため膀胱を温存でき、治療期間が1週間ほどで済むのです。全摘手術が標準治療のステージ2との決定的な違いがそこ。俳優・黒沢年雄さんも08年に内視鏡手術で膀胱がんを克服しています。
■リスクは喫煙とコーチ―
では、膀胱がんのリスクは何かというと、喫煙が一番。国立がん研究センターの研究では、吸わない人の発症リスクを1とすると、喫煙指数(箱×喫煙年数)が大きくなるほどリスクが増加する傾向で、50以上は2・2倍に上ります。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁