看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

がん告知 家族や友人が宣告されたらどう対応するべきか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 がん告知や再発、治療の中止などの悪い知らせは、ひとりでは抱えきれないほど大きな不安やストレスです。周囲の支えが必要となります。

 ご本人は「同情されたり、かわいそうと思われたくない」と周囲から特別視されたくない感情を抱える一方で、「心配されたい、親身になってほしい、体調を気遣ってほしい」とも感じていることが多い。

 周囲は、親しく大切な人であるほど、腫れ物に触るように扱ってしまいがちです。しかし、どのように支えたらいいのかを迷っているのであれば、直接、「必要な時には力になることができる。今の自分にどのようなサポートができる?」と聞いてみてください。悪い知らせに気持ちが揺らいでいる時期には、つらく当たられたり困ってしまう場面もあるかもしれませんが、患者さんはそのような感情なのだと認めてあげてください。

 大切な家族ががんになったら、体調や気持ちのつらさを気遣いつつ、ご自分の体調や気持ちも整えて、「家族」で新しい生活の仕方を相談していきましょう。小さなお子さんや介護を要する家族がいる場合には、社会資源や周囲のサポートをうまく活用しましょう。

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