本当は危ない“正常値”を見逃すな

赤血球成分バランス示すMCV 基準値以外なら認知機能に異常

貧血、冷え、しびれの原因に(C)日刊ゲンダイ

 小球性であれば消化管の出血や子宮筋腫など何らかの疾患がないことを確認した上で、牛・豚のレバーや赤身肉の摂取を勧めます。

 大球性であれば、「菜食中心の食事」「ピロリ菌感染や胃が弱い」「過剰な飲酒」に該当しないか? 大球性の根本原因はビタミンB12と葉酸の不足で、主にこれら3つと関係していることが多いのです。

 小球性と同様に、牛・豚のレバーや赤身肉の摂取を勧め、さらに、ビタミン12や葉酸が豊富な魚介類、牛・豚・鳥肉、海藻類、納豆、モロヘイヤなどを取ってもらいます。

 80~99を基準値としている場合は「異常なし」となっているかもしれません。しかし、冷え、しびれなどの不定愁訴があれば、「90~98」で見た時は果たしてどうなのか? 一度確認してください。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。