医者も知らない医学の新常識

たばこは一気にやめるのが正解?

(C)日刊ゲンダイ

 たばこが体に悪いことは分かっていても、禁煙はなかなか難しいのもまた事実です。

 私もクリニックで毎日のように禁煙治療をしていますが、1日20本くらいまでの本数であれば、治療薬を使って比較的簡単に禁煙が可能です。しかし、それを超える本数になると、禁煙することによる離脱症状も強く、ハードルはなかなか高いのが実際です。

 1日に多くの本数を吸う愛煙家が禁煙を決意した際、初日から完全に吸わないのと、今日は5本、明日は6本と、段階的に減量して禁煙を目指すのとでは、どちらが正しい方法でしょうか? 一概にどちらが正しいとは言えませんが、どちらの方法の成功率が高いかについては、最近、イギリスでの研究結果が発表されました。

 それによると、ニコチンのパッチ(貼り薬)を使って禁煙治療を行った場合、「一気にやめた方が、段階的にやめるよりも禁煙の成功率は1カ月後にも半年後にも高かった」という結果になっています。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。