2次救急病院(中等症患者対応)の同院では、再発予防と後遺症をできる限り軽くして、後の生活の質をよくすることが主な目標になる。
「脳卒中では、重症度に合わせて20種類の院内クリニカルパス(診療計画)を作成しています。すべてパスに沿って、治療や離床のタイミング、リハビリなどが計画的に進められるので、患者さんもご家族も安心して治療に専念できるのです」
SCU退室後、多くは病態に応じて同院の脳卒中・脳神経センターに移る場合もあれば、退院して地域の回復期病院や維持期病院、在宅療養へと移ることになる。その際も、地域の各転院先が患者の情報を共有できる“地域連携パス”がしっかり整備されているので安心できる。
「脳卒中治療の基本は在宅生活に戻れるようにすることです。患者さんやご家族には最初の面談からソーシャルワーカーも加わり、地域連携パスを示し、病態に合わせて、どのような流れで在宅を目指すか、きちんと説明しています」
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