自然災害や交通事故など、誰にでも不測の事態が起こりえます。そうした時、治療や診察に当たる医療者に伝えるべき「クスリの情報」について考えてみます。
①必要な情報…普段から使用しているクスリを正しく把握するためには、名称・量・回数・服用時間のすべての情報が必要です。「グリメピリドを飲んでいます」だけではなく、「グリメピリド錠1ミリグラム 1日2錠 朝夕食後」まで伝えることが大切になります。
②曖昧な情報は危険…たとえば、バファリンとワーファリン。似た名前ですが、どちらも「血液をサラサラにする薬」という認識だけの方がたくさんいます。両者はまったく違う薬です。飲み合わせや注意点も大きく異なります。普段どちらを飲んでいるかによって、対応も変わります。曖昧な情報は危険をはらんでいると考えてください。
③最新の情報を…「半年前にはこの薬を飲んでました」とおっしゃる方がいます。しかし、その時と今が異なるのであれば、その情報が重要です。副作用があって変わったのだとしたら、変わる前のクスリの情報は逆に危険なこともあるのです。
危ない 薬の勘違い