不快指数もメンタルに影響 「梅雨うつ」は早めに徹底予防

天候、気温、湿気といった環境の変化がメンタルの不調に大きく関係(C)日刊ゲンダイ

 すでに梅雨入りした沖縄に続き、来週には関東も梅雨に突入するのではないかとみられている。うっとうしい季節になると、気分もすぐれなくなり、うつ症状が悪化しやすくなる。対策法を知っておきたい。

■寒暖差がメンタルの不調を招く

 梅雨の時季になると、雨が続いたり、急に晴れ間がのぞいたりして気候が不安定になる。蒸し暑い日もあれば、肌寒い日もある。こうした天候、気温、気圧、湿気といった環境の変化が、メンタルの不調に大きく関係している。

 約20社の企業の嘱託産業医として、ビジネスマンのメンタル相談に乗っている奥田弘美氏(精神科医)が言う。

「気圧の変動や寒暖差が大きくなると、自律神経に大きな負担がかかります。気温が5度変わると、体は体温や血圧を一定に保とうとして、交感神経と副交感神経を頻繁に切り替えます。それだけ自律神経の負担も大きくなり、精神的な不調を招いてしまうのです」

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