不快指数もメンタルに影響 「梅雨うつ」は早めに徹底予防

天候、気温、湿気といった環境の変化がメンタルの不調に大きく関係(C)日刊ゲンダイ

 雨や曇り空が続いて日照時間が少なくなることも、うつ症状を招きやすくなる。

「気持ちを明るくしたり、やる気を高めたりする作用がある神経伝達物質『セロトニン』は、日光を浴びることで生成されます。セロトニンが不足すると、気分が落ち込んだり、うつ症状が表れやすくなったりします。また、夜になるとセロトニンをもとに、睡眠ホルモンである『メラトニン』が作られます。セロトニン不足は睡眠不足にもつながるため、うつ症状の原因になるのです」

 一年で最も多くメンタル不調を訴える患者が増えるのは、3~5月の春の季節だという。気候の急激な変化と、職場などの環境の変化によって、強いストレスを受けるからだ。

 そうしたさまざまな変化を乗り越え、やっと精神的な疲労が回復して一段落ついたタイミングで、今度は環境の不快指数がアップして“梅雨うつ”に見舞われる。悪化する前にしっかり対策を講じておきたい。

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