不快指数もメンタルに影響 「梅雨うつ」は早めに徹底予防

天候、気温、湿気といった環境の変化がメンタルの不調に大きく関係(C)日刊ゲンダイ

■自律神経と睡眠を整える

「高温多湿の環境は、それだけでストレスや疲労が蓄積されます。産業医の立場でオフィスの環境をチェックする時は、湿度を40~60%程度に保つよう指導しています。エアコンのドライモードをうまく使って、快適に感じる湿度をキープするようにしてください」

 うつ症状に直結する睡眠リズムを整えることも大切だ。梅雨の時季は夜遅くまで仕事をしたり、飲み歩いて暴飲暴食をしたり、寝る直前までスマホやパソコンをいじるのは避けたほうがいい。

 また、朝起きて晴れていたらすぐに窓際に行ったりして、日中も晴れ間を逃さずに日光を浴びることを心がける。セロトニンをしっかり分泌させるためだ。

「蒸し暑さなどの不快感でイライラした時は、目をつぶりながら深呼吸を10回程度繰り返すのもオススメです。人間は目から入ってくる情報が一番多いので、まずはそれを遮断し、おなかを膨らませるような腹式呼吸を意識して深呼吸をすることで、自律神経を整えるのです。これなら、オフィス、自宅、通勤電車の中などで気軽に実践できます」

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