独白 愉快な“病人”たち

作家・なかにし礼さん救った執刀医のひらめきと“神の一手”

作家・作詩家のなかにし礼さん(C)日刊ゲンダイ

 もちろん、病気を治してくださるのはお医者さまたちです。最初にがんを見つけてくれた医師、実際に治療してくれた医師、皆さんが連携してくれたおかげで今がありますから。

 今は2週に1回、気晴らしに銀座のクラブに行く程度。ほかに趣味がありませんからねえ。銀座で仲間たちと会ってするおしゃべりが最高の息抜きです。

▽なかにし・れい 1938年、旧満州・牡丹江省(黒竜江省)生まれ。大学在学中よりシャンソンの訳詞を手がけ、「知りたくないの」(歌・菅原洋一)を機に作詩家に。昭和を代表する楽曲を手がける。陽子線治療で食道がんが消えるまでの体験記「生きる力 心でがんに克つ」、その後の再発がんとの闘いを記した「闘う力 再発がんに克つ」(ともに講談社)が発売中。

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