介護を助ける“切り札”はコレだ

同時に消臭&除菌 「洗剤」ひとつで介護労力が軽減できる

写真はイメージ
写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 政府が奨励している高齢者の「在宅介護」で、一番きつい仕事が排泄の処理である。

「大人の赤ちゃん」といえる高齢者の排泄は、量が多く、臭いも半端ではない。

 平均して1日数回になるオムツの交換。場合によっては部屋や廊下が“トイレ化”し、その消臭や殺菌のため、介護者は多くの時間を費やしてしまう。

 各メーカーはそうした「排泄処理」を軽減するために、新商品の開発にしのぎを削っている。


「㈱東通研」(東京・豊島区)は、部屋に設置する「紫外線を用いた殺菌・脱臭装置」を開発した。同社の開発担当者が言う。

「現在、さらなる利便性を追求した商品を開発中ですが、価格は1台3万円から。上限は部屋の広さに応じて大体、12万円ぐらいまでになります」

 また「㈱ビックホワイ」(愛知県一宮市)は除菌、消臭用の「超音波霧化器」(10畳タイプ1台3万円。消費税別)を開発して販売している。

「介護でつらいのは、高齢者の排泄で風呂やトイレが汚されることです。もちろん、部屋や廊下で不始末をされてしまったケースの清掃も大変です。汚れを取り除き、漂う悪臭を除去し、最後に除菌もしなければなりません。介護者にとってはそれが毎日ですから、泣きたくなるほどの作業になります」

 こう語るのは、世界一流のメーカ―から清掃用器材を輸入している「㈱アムテック」(東京・渋谷区)の矢部要社長だ。

 おススメのひとつがEPA(米国環境保護局)に登録されている「NABAC(ナバック)」(946㏄)という除菌中性洗剤製品。米国のトイレでよく利用されているという。

「排泄などの汚れを取りながら、同時に消臭、除菌もできるという優れものです。これだと、介護者にとって排泄処理の時間が半分に軽減されます」(矢部社長)

 洗剤ひとつでもキチンと選べば介護時間を短縮し、効果がアップする。覚えておこう。