【まずMRI、次に生検】
現段階では、脂肪肝の判定は生検が基本。それが、脂肪肝の状態をチェックできるMRIの普及で変わるかもしれない。
「MRIは、肝臓の脂肪の蓄積具合(脂肪化)、どれくらい硬いか(線維化)が分かる。しかし、炎症や肝細胞の破壊がどの程度かは、生検でないと分かりません。まずMRIで深刻な脂肪肝の有無を調べ、深刻であれば必要に応じて生検でさらなる検査をする流れが脂肪肝の適切な治療では望ましい」
診断技術や治療は進歩している。患者側は、まずは「脂肪肝の深刻性」を認識しなくてはならない。