医者も知らない医学の新常識

結局いいの悪いの? 乳製品は健康にどんな影響を与えるか

生乳と発酵食品は別モノ(C)日刊ゲンダイ

「牛乳は健康に良い」という意見がある一方で、「牛乳は健康に悪い」という意見も最近はよく聞かれます。一体どちらが正しいのでしょうか?

 牛乳には乳糖が含まれています。この乳糖は人間の乳糖分解酵素によって、ブドウ糖とガラクトースという2種類の糖に分解され、その後に体に吸収されます。そして、このガラクトースには「動物実験では老化を促進する」という複数の報告があるのです。

 2014年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という医学誌に、スウェーデンでの10万人以上の調査の結果として、「牛乳をたくさん飲む人ほど、特に女性では死亡リスクが増加する」というショッキングな結果が報告されています。つまり、人間においても牛乳は健康に悪い可能性があるのです。

 その一方で、ヨーグルトやチーズのような発酵食品については、「おおむね健康に良い」という結果が報告されていて、最近では「動物実験でカマンベールチーズが認知症を予防した」という研究が注目されました。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。