ただし、チューブシャント手術には問題点がいくつかある。
「感染症や、チューブの先端による角膜の障害のリスク、眼球運動障害などの合併症です。何より、ミニチューブと同様に、異物を長期的に置くことを疑問視する声もあります。慎重に行わなければならない治療であることは確かです」
重症の緑内障患者には、チューブシャント手術をやらずに、毛様体を破壊するレーザー治療をするケースもある。合併症などが少なく、外来でもでき、比較的患者の負担が少ないからだ。
緑内障を発症すれば、一生付き合っていかなければならない。どういう治療があるのか、改めて頭にしっかり叩き込もう。
■開放隅角タイプ
緑内障にはいくつかのタイプがあるが、ここで取り上げているのは、圧倒的多数を占める「開放隅角タイプ」。特徴的な症状がなく、長期間にわたってゆっくりと症状が進行する。