知らなきゃ損!

着信もないのに「携帯が震えた気がする」心理的な理由

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ファントム・バイブレーション・シンドローム」(幻想振動症候群)という現象をご存じだろうか。

 携帯電話をポケットに入れて持ち歩いているとき、ブルブル震えたと思って確認してみると、実際は電話もメールも来ていなかった――という錯覚のこと。同じような経験をしたことがあるという人は多いだろう。

 ファントム・バイブレーション・シンドロームについては、カナダのウェブ開発者が自らの体験をもとに調査を始め、米国の行動医学や認知学の専門家たちによる研究も行われている。着信に対して過剰な意識を持ち、バイブレーションに反応することを習慣的に繰り返していると、脳が携帯電話の振動に対して敏感になり、衣服と体のこすれなどをバイブレーションと錯覚してしまうという。

 病気ではないからとくに心配する必要はないというが、やっぱり気になる人もいるだろう。まずは「着信があったら、すぐに応答しなければならない」という過剰な意識を持たないようにするしかないか。