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なぜ眠いと目がショボショボするのか

(C)日刊ゲンダイ

 知られざる眠気のメカニズムを、梶田眼科(東京都港区)の梶田雅義院長が教えてくれました。

「眠くなると涙の量と質が変化して、目が乾きやすくなります。涙で目を潤すために頻繁にまばたきをするから、目がショボショボするのです」

 涙の量と質を変化させるのは、自律神経の働きです。日中は交感神経が優位の活動モード。基本的に目を開けているので、目を保護するために粘り気のある涙がふんだんに出ます。

 日が落ちて休息モードの副交感神経に切り替わると、眠気が襲ってきます。同時に、涙がサラサラになって量も減ってくるのです。

「寝る時は目を長く開ける必要がないから、サラサラの乾きやすい涙が少量しか出ないのです。寝る時でなくても、副交感神経が刺激されると、同じように目がショボショボしてきます」

 副交感神経が刺激されるのは、たとえば遠視の人が近くを見る時。遠くを見る時は交感神経が活発化するので、遠視の人は交感神経が発達しています。そういう人が近くを見ていると、それだけで副交感神経が刺激され、休息モードになってしまうといいます。

「ベッドの中でずっと本を読んでいられるのは、たいてい近視の人。遠視の人は、すぐ目がショボショボして眠くなってしまいます」

 目がショボショボしたら、無理せず眠りましょう!