半身浴は不健康…「正しい入浴」を温泉療法専門医に聞く

梅雨の時季は自律神経が乱れやすい(C)日刊ゲンダイ

 体を守るバリアーである肌が乾燥すると、夏の強い紫外線やさまざまな感染症に打ち勝つことができなくなる。

■ぬるめのお湯で1日の疲れをリセット

 では、この時季にふさわしい入浴法とはどんなものなのか?

「梅雨は低気圧により自律神経が乱れやすい。リラックスして、乱れた自律神経をリセットすることが大切です。それには40度以下で入浴時間10分程度の全身浴がベストです。ぬるめのお湯は副交感神経を刺激し、お湯の浮力によるリラックス効果に拍車をかけます。交感神経の過剰な興奮を抑え込むことで痛みを和らげる効果もある。10分以内なら乾燥肌の原因となるセラミドの大量流出も抑えられます」

 また、自律神経の乱れの改善には睡眠が重要だが、40度以下の入浴が副交感神経を刺激してスムーズな眠りに移行できる。

3 / 4 ページ

関連記事