糖尿病、あるいは糖尿病予備群と診断されたら、血糖値やHbA1cとともに、「尿中微量アルブミン」もチェックしてください。
糖尿病で問題なのは、合併症です。食後血糖が高い状態が長く続くことで体内はグリケーション(生体内糖化反応)を起こし、特に血管の老化を促進させます。結果、網膜症、神経障害、糖尿病性腎症といった糖尿病の3大合併症、そして脳卒中、心筋梗塞などのリスクを高めるのです。
これらの重大病は、早期では自覚症状に乏しい。気付かないうちにジワジワと進行していきます。自分の血管がどのような状態かを知るのに役立つのが、尿中微量アルブミンなのです。
尿中微量アルブミンは、高血糖が長期持続し、尿中のタンパクや糖の量が過剰になっていることと同時に、細い血管(最小血管)が障害されていることを知らせてくれます。最小血管が障害されていれば、体内の太い血管(大血管)にも障害が表れます。
本当は危ない“正常値”を見逃すな