看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

がん患者に「死にたい、楽にしてほしい」と言われたら…

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 前回お話しした、不可逆的な身体変化が伴い、にっちもさっちもいかない状態。「もう終わりにしたい、生きている意味がない」と感じる「スピリチュアルペイン」が強い状態なのです。

 人は苦痛が強い時、他者に「それを分かってもらえた」「気にかけてもらえた」と感じられれば、まずは癒やされます。①~⑤のうち、死にたいくらいつらい気持ちや状況を分かってもらえたと思える声掛けはどれでしょうか。

 スピリチュアルペインを緩和する方法は複数ありますが、私は、患者さんの言葉をそのまま繰り返し(反復)、「あなたの苦痛は分かっているよ」と伝えます。つまり、⑤のような対応を心掛けています。

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