医者も知らない医学の新常識

老化の指標 “命の回数券”はステロイドで期限延長が可能?

研究が進めば不老不死も夢ではない(C)日刊ゲンダイ

 これまで、こうした病気を治す方法はないと考えられていましたが、今年の5月にびっくりするような研究結果が報告されました。

「蛋白同化ステロイド」という、筋肉の作用を強くする、スポーツ選手のドーピングに使われるステロイドホルモンの一種を使用したところ、テロメアの短縮が抑えられたばかりか、延長することが証明されたのです。

 そのメカニズムは不明ですが、人間の老化の予防も夢物語ではなくなるかもしれません。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。