有名病院 この診療科のイチ押し治療

【顔面けいれん・三叉神経痛】厚生中央病院・脳神経外科(東京都目黒区)

厚生中央病院・脳神経外科の田草川豊部長(提供写真)

 顔の片側が自分の意思とは関係なく、ピクピク動いてひきつれる「顔面けいれん」。顔の一部(おでこ、ほお、顎)に発作性の激痛が走る「三叉神経痛」。それぞれの脳神経に血管(動脈)が当たって起こる病気だ。

 これらの治療には、保存的治療(対症療法)と外科治療があるが、同科は手術に偏重することなく、どちらの治療法にも柔軟に対応できる全国でも珍しい施設。同科の田草川豊部長(顔写真)は根治手術である「微小血管減圧術」のエキスパートとして知られるが、保存的治療にも精通する。

■手術に偏重しない柔軟性がモットー

「医師はすべての治療法のメリット・デメリットなどの客観的な情報を提供する立場で、治療を選ぶのは患者さん自身です。しかし、保存的治療はいずれ効きが悪くなっていくので、根治手術という選択肢があることは患者さんにとって心強いと思います」

1 / 4 ページ