市販薬か要治療か? あなたの「頭痛」見極めのポイント

我慢は禁物(C)日刊ゲンダイ

「医者から質問をしても、患者さんは『いきなり聞かれても分からない』と戸惑う。6つの項目は、事前にメモするなどして答えられるようにしておくべきです」

 慢性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種類がある。このうち人数が多く、市販薬で対処しきれず日常生活に支障が出るほど症状の程度が強く、頻回なのが片頭痛。間中院長によれば、慢性頭痛患者4000万人中840万人は片頭痛患者で、そのうち74%は頭痛による生活支障度が高い。一方、片頭痛患者の70%は医療機関を受診したことがないという。

「これらの患者さんが自己判断で市販薬を多用し、引き起こされるのが、『薬剤の使用過多による頭痛(かつての薬物乱用頭痛)』です。脳の痛み中枢が敏感になり、わずかな刺激も頭痛として捉えてしまいます」

 前述のように「月10回、月10日まで」なら、薬剤の使用過多による頭痛のリスクは、ほぼないと考えていい。それ以上ならリスクが高くなる。

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