同時に発表されたデータでは、特に低学歴の白人層で、「自殺」「ドラッグの過剰摂取による死亡」「アルコール中毒死」などが増えていると伝えています。こうした死因は総じて「Despair Death(絶望死)」と呼ばれています。
また中年層が、これまでは高齢者の死因だった心臓や肝臓などの内臓疾患で亡くなるケースも増加。十分な医療を受けられない貧困層の現実を示唆しています。
ハーバード大学のロバート・プットナム教授はニューヨーク・タイムズの取材に対し、「アメリカでは貧困が広がる中、絶望感とともに健康もむしばまれていく現状を、データがはっきり示した」と指摘しています。
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