現在、交換に使われる一般的な人工弁には、「生体弁」と「機械弁」があり、高齢者では生体弁が圧倒的に主流です。弁置換術を受けた後、ほとんどの患者さんは血液の循環が正常になり、ほぼ元通りの生活を取り戻すことができると考えていいでしょう。
近年は、手順を単純化することなどで手術時間の短縮化が進んでいることから、80歳以上の高齢者でも手術を受けられるようになり、翌日から歩行するのも可能になってきています。今後も大動脈弁狭窄症の患者さんが増えるのは確実なので、手術もTAVIもさらに進歩していくのは間違いありません。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」