どうなる! 日本の医療

医療費40兆円超え 今こそ“無駄な法律や通達”を見直すとき

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、法務省関係者は別の問題点を指摘する。

「外国人の生活保護者が問題というより、日本人、外国人にかかわらず、働く気があれば働けるのに、脱法的に生活保護受給をしている人が相当数いる。そこが大問題です」

 あるルポライターはこう言う。

「中国では、『日本でタダで生活する方法』といった本が販売され、売れまくっているという。日本でいかに生活保護をうまく受給するかが事細かに解説されているそうです」

 国は医療費高騰を嘆く前に、無駄の多い法律や役所の通達をもう一度見直すべきだ。

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。