専門医が解説 あなたの高血圧が改善しない「3つの理由」

40歳以上で最初に疑うべきは薬のタイプ(C)日刊ゲンダイ

 気温が高くなるこれからの季節、血圧は下がりやすくなる。しかし、薬をきちんと飲み、減塩もしているのに高血圧を改善できていない人がいる。なぜなのか?

 高血圧性心疾患などを専門とする東京医科大学病院循環器内科兼任教授の桑島巌医師は、3つの理由を挙げる。

 40歳以上であれば、最初に疑うべきなのが、「自分の高血圧のタイプに応じた薬を処方されていない」ケースだ。

 桑島医師によれば、高血圧には「ギュウギュウ型」と「パンパン型」の2タイプがある。それぞれ血管の状態を表している。

「ギュウギュウ型」はなんらかの原因で血管を締め付ける物質が増え、血管の壁にかかる圧力が上がって血圧も上がる。

 一方、「パンパン型」は塩分の取り過ぎで血液中のナトリウムが増え、体にもともと備わる機能によって血液中のナトリウム濃度を薄めるために水分が血管に入り込む。結果、それらの水分が血管の壁を押し広げて血圧が上昇する。

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