看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

「がんになったってセックスしたい」は当たり前の感情

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「がんになったって、調子が良ければキスだってハグだってセックスだってしたい」「パートナーががんになった。でも、無理のない範囲でセックスをしたい」――。これらは、患者さんとそのパートナーの隠された本音だと私は思っています。

 それは残された時間が限られたケースでも同じで、「寄り添って一緒に寝たい」「手を握ってほしい」と同様の愛情の表現だと思うのです。

 もちろん、病状や、がんになる以前のパートナーとの関係性において支障や影響がある場合はその限りではありませんし、すべての方に該当することではありません。しかし、少なくとも「普通じゃない」「ご法度」「隠さなければいけない」といったテーマではないということを、皆さんにも知っておいてもらいたいのです。

 ただし、愛情表現をする際には、両者のきちんとした意思表示やコミュニケーションのもとに合意が得られていることが大前提。がんの種類や治療内容によっては、医学的・機能的に難しい場合もあると、念頭に置いてください。

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