病院は本日も大騒ぎ

「認定」看護師と「専門」看護師の違い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 認定看護師で資格取得の人数が多いのは、「皮膚・排泄ケア」と「感染管理」です。それだけ現場のニーズが高いということでしょう。逆に不人気なのは「不妊症看護」。職場が限られているからかもしれません。

 他の職種では、資格を取ると給与や待遇がアップするものなのでしょうが、認定看護師の場合はそうとも限りません。日本看護協会の調査では、認定看護師になって以降、「勤務条件や給与は変わらなかった」という人が65%で、「給与が上がった」という人はいても、その額は1万円程度だそうです。逆に、仕事量は大幅に増えたと答えています。

 どんな職業もそうでしょうが、今は仕事に関する資格をどれだけ持っているかが大切です。うらやましいのは、大病院の医師は勉強のための論文検索や学会誌の購読、研究会・学会出席のための出張が認められていること。看護師は必ずしもそうとは限りません。ですから、ベテラン看護師は日常の膨大な業務をこなしながら、資格を取らなければならず、大変な思いをすることになるのです。

 よく、「ベテラン看護師は若手医師にはつらく当たる」なんて話を聞きますが、恵まれている環境を当たり前だと思っている医師に対する嫉妬もあるかもしれません。

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