非O型は、O型と比べて膵臓がんや胃がんのリスクが高いのですが、逆にO型は消化器潰瘍(胃潰瘍と十二指腸潰瘍)にかかりやすいことが知られています。
数年前、スウェーデンとデンマークの研究者たちが合同で行った大規模な疫学調査の結果が報告されました。それによれば、O型の胃潰瘍のリスクを1とすると、A型0.91、B型0.83、AB型0.77という結果でした。また十二指腸潰瘍では、同じくO型のリスクを1とすると、A型0.81、B型0.75、AB型0.85でした。つまり非O型のほうが、消化器潰瘍のリスクが低いということです。同様の結果が異なる人種・民族の研究でも報告されており、「胃潰瘍・十二指腸潰瘍では、非O型のリスクはO型の0.8倍前後」というのが世界のコンセンサスになっています。
なぜ、O型が消化器潰瘍になりやすいのかについて、ピロリ菌の感染と、遺伝子レベルの2つの方向から研究が進められています。
なりやすい病気は血液型でわかる