どうなる! 日本の医療

自治体で大きな差 子供の医療費助成は6歳まででいいのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「一部減額撤廃は評価できますが、子供は18歳程度までは心も体も不安定です。そこまで無料減額措置をしないと十分とはいえません」(芝田教授)

 実際、独自の医療費助成制度で18歳まで医療費無料を行っている千代田区は、この動きをどう見ているのだろうか。

「子供医療費無償化は、いざという時に躊躇なく医療機関にかかれるために必要な措置です。また、早期発見・早期治療が子供の命を守る仕組みであるため、国保の公費負担減額調整措置の有無とは関係なく、区民の福祉向上のため実施しております」(千代田区)

 ちなみに、千代田区の減免措置額は平成26年度で550万円に上るという。

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村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。