6割が歩行困難に 「陥入爪」招く間違った切り方と対策は

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「麻酔を打ち、メスで皮膚を切開して爪母と呼ばれる爪を作る組織を取り除きます。当院では日帰り手術になりますが、術後3日間は足を極力胸の上まで上げて、足を使う時間を少なくし、安静にしてもらわなくてはなりません」

 安静が保てないと、痛みが引くまでに時間がかかったり、出血が長引く可能性がある。当然仕事どころではない。「たかだか爪のこと」と思っていたら、想像以上の身体的、時間的負担を強いられることになりかねない。

「だから、一番の対策は、足の爪が巻いてきている、ちょっと違和感があるなどと思ったら、まずは医師の診察を受けること」

 前出の通り、巻き爪・陥入爪は爪の間違った切り方が原因のひとつになる。爪は、指と同じかそれよりわずかに長い程度の長さにし、形は先端は直線状に、角は深く切らず軽く丸める程度にする。1カ月に1度、風呂上がりの爪が軟らかくなっている時に行うのがベターだ。ニッパー型の直刀爪切りを用いれば、理想的な形に切りやすい。

「足の指を締め付けるきつめの靴、5本指の靴下は避ける。ペタペタ歩かず、足の指をしっかり使って歩く。これらも、巻き爪・陥入爪の対策になります」

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