4月に発生した熊本地震から2カ月以上経過しました。被災地支援活動はゴールデンウイークがピークでしたが、ボランティアたちの波もすでに過ぎ、被災地はセカンドステージに入ったといえるでしょう。
ボランティアの方々の多くは、「熊本」「阿蘇」「湯布院」といったビッグネームは知っていても、「益城町」や「西原村」といった地名は、初めて知ったことでしょう。震災当時のテレビの画面にはがけ崩れの悲惨さが何度も映し出されましたが、その背景には緑の稜線と穏やかな谷が連綿とつらなり、震災前はさぞや美しい土地であっただろうと思わされます。ついでに益城町について調べてみた人もいたことでしょう。実際にかの地に赴いてみて、支援のさなかにも、この九州山地の一地域について多くを知ったに違いありません。熊本・大分について親しみが湧いてきたころです。ここでボランティア行を一時的な被災地ツーリズムに終わらせることはもったいない。今回の経験でできた縁を皮切りに、今後も長く被災地に関わってはどうでしょう。今度はボランティアでなくてもいい。純然たる観光旅行でもいいのです。
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