身近な薬の落とし穴

それでも副作用が起こったら…「公的制度」を利用する

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 制度の給付内容は、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金、葬祭料の7種類です。例えば、8日未満の入院だと月額3万4300円の医療手当が給付されます(平成28年4月1日現在)。市販薬だけでなく、医療用の医薬品にも適用されます。

 市販薬や医療用の医薬品は、適切に使っても副作用を防げない場合があります。上記の制度は、思ったより軽症でも支給対象になるケースもあります。「副作用かな?」と感じたら、ぜひ医師や薬剤師に相談してください。

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中尾隆明

中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。