愉快な“病人”たち

うつ病をねじ伏せた コラムニスト・勝谷誠彦さんの考え方

陽気に語らう“のんべえ”は健在(C)日刊ゲンダイ

 ガツンときたのは2015年5月のゴールデンウイークが明けたころでした。私は「勝谷誠彦の××な日々。」という有料メールを毎朝10時に配信しています。1年365日休みなく、毎回5000字書くのが日課です。それを10年以上も続けていて、欠かしたことはありません。その日も、配信するため、朝3~4時に起きたんです。体の異変が起こって記憶はまったくないんだけれども、あとから見ると、ちゃんと5000字書いて配信していた。頭や体がどうしようもない中でも、這うようにしてパソコンの前に座り、5000字を書いたんですよね。

 その後も、毎朝書いてはバタンとベッドに倒れ込む日々を繰り返しました。お金をいただいて配信しているわけだから、当然といえば当然だけれど、われながらプロだなと思いました(笑い)。

 うつ病だと分かったきっかけは、内科医をしている弟に電話したことでした。「熱もないし、風邪でもないし、なんだろう」と話すと、一発で「心療内科へ行ってみたら」と言われたんです。どうやら、話し方が異常だったようです。紹介された病院の医師にも、後から「こんな重症は久しぶりに見た。ヤバイと思った」と言われました。それほど、顔の肉が下がっていて、足取りも頼りなかったみたいです。

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