「いびきをかく人は寝ながら運動しているようなものですから、とても熟睡と言えません。とくに働き盛りの40代、50代は気を付けてほしいですね」
いびきをどの程度かくかについては、医療機関に「PSG検査」(終夜睡眠ポリグラフ)がある。最近、開発された「疲労回復CPAP」(睡眠時呼吸補助装置)は、睡眠効率を高めることができる。
「食事」で梶本院長が勧めるのは、「イミダペプチド」(抗疲労成分)の摂取だ。食品に含まれる23種類の食成分のうち、どれが疲労に効くかを調べた結果だという。
その効果は、3万キロも移動するようなあの強い渡り鳥を思い起こせばいい。鶏の胸肉に大量に含まれているという。目安となる摂取量は1日100グラム程度だ。
疲労回復の「入浴」法については、「全身浴だと刺激が強く交感神経が優位になるため、逆に体温調節を行う自律神経の疲れを誘発する。そのため、38~40度のぬるま湯につかる半身浴が良い」そうだ。
病気に潜む「脳の異常」