がんとうまく向き合っているのが、ボクシング元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二さん(44)です。
抗がん剤治療と手術で膀胱がんを克服。経過観察中ですが、「順調に回復してやっと振り返る余裕が出てきた」ことから、ブログで闘病日記をスタートしました。
闘病中、同じがん患者の闘病記を読み漁り、「経験者の情報は何よりもありがたく、僕自身も自分の治療法の選択にも大いに役立った」というのがその理由だそうです。2度にわたる日刊ゲンダイのインタビューでは、苦しい胸の内を語っていました。
1日10回もの頻尿やオシッコのときの痛み、熱さなどから不安になり、受診したものの、最初は膀胱炎、2度目は前立腺肥大と誤診され、それでもおかしいと別の病院でステージ3の浸潤性膀胱がんと診断されたそうです。
本人は「免疫療法」を受けたかったのに、医師に否定され、「お先、真っ暗になった」と言います。心情を察した家族や周りの勧めもあり、実は当院に転院。医師の説明に納得し、安心して治療を受けられましたが、それまでの不安感が、ブログでの闘病記執筆に結びついたのでしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁