専門医が病気になったら飲む薬

【糖尿病】早い段階で薬で血糖値を下げるのが主流に

低血糖は防げる(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病は、神経障害や腎症、網膜症といった合併症が怖い病気だ。なるべく早く治療をスタートするのは、合併症の発症を遅らせ、ひいては心筋梗塞や脳卒中などを防ぐためでもある。

「ギリギリまで待って薬を使っても、効き目が悪いことは国内外の研究で分かっています」

 経口血糖降下薬は、使い方を誤ると副作用として低血糖を招く恐れがある。その不安感をあおる医師もいるが、低血糖の事故が起こるのも、非専門医の薬の選択ミスの恐れがあり、そういう人は高血糖を放置する問題点は言及しない。

「専門医は患者の状態を見て、高血糖を改善しつつ、低血糖を起こしにくい薬を選びます。血糖値を高過ぎず、低過ぎずコントロールするのが糖尿病の治療なのですが、それが正しく理解されていないケースもある」

 一般の内科医で薬を処方されている人は、専門医に変えてみることだ。

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