病気に潜む「脳の異常」

「ランナーズハイ」は危険な兆候 脳内麻薬が疲労感を隠す

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 例えば、長時間運転すると疲れるが、それは運転そのものが体や脳を疲れさせるのではない。「同じ姿勢」をとり続けることが原因だ。この場合、姿勢を変えることが「ゆらぎ」となる。

 実際の実験でも、運転している人が1時間ごとに休んで立ち上がる、机に座っている人が少し歩いてみるといった簡単な動作でも、足の血液を心臓へ還流させ、結果的に脳疲労の回復に効果的だという。

「リフレッシュのため家族で1泊2日の温泉旅行に出かける人がいます。しかし、移動などを考えれば多くの場合、逆効果になる可能性が高いのです」

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