病気に潜む「脳の異常」

慢性腰痛<2> 「認知」「行動」を変えて身体反応を抑える

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 怖いのは、痛い顔をしたり、患部に手を当てたり、薬を飲んだりといった「痛みを他人に伝える行為(=痛み行動)」が患者の脳を勘違いさせ、必要以上に痛みを生み出すように働くこと。他人がそれに気遣いを見せると、患者の痛み行動が増えて患者の脳の勘違いはさらに強化されていく。

 とはいえ、腰痛に関する認知の過ちは各人微妙に違う。そのため、慢性腰痛の人はどんな状況でどう認知し行動したかについて「ストレス日記」をつけ、分析・修正することが大切だ。

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