あなたの胃の慢性不調は「グルテン過敏症」かもしれない

うどん、パスタ、パンなどの摂取を減らすだけ(C)日刊ゲンダイ

「新宿溝口クリニック」の溝口徹院長によれば、記者は典型的な「グルテン過敏症」が考えられるという。グルテンは、小麦、ライ麦といった穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。うどん、パスタ、パンなど、主に小麦を原材料とする食品に多く含まれている。

「グルテンは特異的なアミノ酸配列を持っており、その中にはプロリンというアミノ酸が含まれています。プロリンを多く含むアミノ酸配列は人間の消化酵素では分解できず、胃腸に残る。これによってグルテンに過敏な人は胃腸粘膜に炎症が起こり、胃もたれ、胃の膨満感、胃痛、下痢、便秘といった胃腸の不調の原因になるのです」

 だれにでも問題があるわけじゃないが、グルテンの摂取量が多い人ほどリスクが高くなる。

「持続的に腸の粘膜の炎症を起こすと、炎症物質サイトカインが大量に放出されるようになり、脂肪細胞を肥大化させて太りやすくなる。また、肝臓に負担をかけて脂肪肝の原因になりますし、脳に運ばれて細胞に影響し、イライラや情緒不安定などを引き起こします」

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