■「グルテンフリー」で改善を実感
SEのAさん(40代)は、溝口院長の外来で、日中の体のだるさ、眠気、集中力低下、うつ状態を訴えた。いくつかの検査からグルテン過敏症が疑われ、徹底した「グルテンフリー」(グルテンを抜く食事)を実施した。
すると、2週間もしないうちに、これまで17時を過ぎると仕事にならないほど疲労感で集中力が低下していたのが、22時すぎまで絶好調で働けるようになった。Aさんは心療内科でうつ病、パニック障害と診断され、薬も処方されていた。しかし、その薬を飲まなくても、うつ状態やパニック症状が出なくなったという。
「グルテンフリーを実施するまで、彼は会社帰りに菓子パンなどを買うのが習慣でした。それらをやめたので、体重も激減しました」
グルテン過敏症を判断するには、保険適用外の血液検査がある。しかしそれよりも簡単なのは、試しにグルテンフリーを2週間持続してみることだ。不調が改善されれば、グルテン過敏症の可能性あり。