9割が未発見 知らないうちに忍び寄る「緑内障」の恐怖

自覚症状なし=症状なしではない(C)日刊ゲンダイ

 視野欠損や視力低下といった症状がすでに出ている人は、治療しても改善できない。だからこそ、それらが出る前の適切な段階で、治療を開始すべきだ。

②「自覚症状なし=症状なし」ではない

 緑内障は、たいてい中心以外の視野欠損から始まる。しかし、正常な方の目で視野欠損を補うため、半分以上の視野欠損があっても気づいていない人もいる。自覚症状がなくても、安心していてはいけない。

③「眼圧が正常=緑内障ではない」は間違い

 日本人の大半は眼圧が正常範囲内の緑内障(正常眼圧緑内障)なので、眼圧が正常であっても、「緑内障ではない」とは限らない。また、その逆もあり、眼圧が高くても緑内障とは限らない。

「日本人における眼圧の正常値は20までで、20を超えていると眼圧が高く緑内障と診断されることがある。ところが、たとえば眼圧が24でも緑内障でない人もいます。眼圧の検査だけでは、不十分なのです」

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