9割が未発見 知らないうちに忍び寄る「緑内障」の恐怖

自覚症状なし=症状なしではない(C)日刊ゲンダイ

④「経過」が重要

 では、何を見ればいいのか? 鈴木教授は、視野の経過観察が重要だと言う。

「視野検査で黒い部分(見えていない部分)が継時的に増えていれば緑内障が疑われます」

 眼圧が正常範囲で、視野検査の結果がある程度安定していれば、視野検査は1年に1回程度でいい。しかし、眼圧が高い、あるいは視野検査の結果の変動が激しいようであれば問題だ。

「視野検査の経過観察で、緑内障の治療の適切なタイミングや、治療が功を奏しているかを判断できます。治療を受けているのに視野検査で黒い部分が増えていれば、治療が不十分です」

 視野は加齢でも狭まる。視野検査は、年齢による正常値からも見ることができるので、年齢に比してその数値が異常なのかどうかをチェックできる。

⑤緑内障を多く診ている眼科医の検査が必要

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